テレさん@ド田舎パパの雑記ブログ

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人は何故「うつ病」になってしまうのか?うつ病から見事に回復した友人と食事に行ってきました

 

 

 皆さんの周りには「うつ病」になってしまった人はいますか?

 私も、非常に仲良くしていた友人がうつ病になり、家からほとんど出られなくなり半年以上会えず、という経験をしました。それまでほぼ毎週のように顔を合わせ、くだらない話をしていた彼がなぜうつ病になってしまったのか?そしてどのような生活を送ってきて、その間どのような気持ちだったのか?

 見事にうつ病から回復して私とも会えるようになってくれたその友人から、実際に話を聞いてきました。

うつ病で家から出られなくなってしまった女性

なぜ人は「うつ病」になるのか?誰にでも起こりうる病気であることを理解し、自分の心と向き合うことが大切です

 

 



 

人は何故「うつ病」になってしまうのか?

 友人曰く、うつ病」は、誰にでも起こりうる病気であるそうです。事実、とても明るく、悩みとは無縁に見えた友人がうつ病になってしまったことからも、私達と全く無縁の病気ではなく、環境の変化や、気持ちの問題で誰にでもうつ病になる可能性はあるということです。

 では、人はどのような事がきっかけで、心が消耗し、「うつ病」と診断されるまでに至るのでしょうか。その友人の実話を基に考察していきましょう。

 

1.「悩み事」+「頑張ろうという気持ち」=「心の負担増」

 友人の場合、家庭生活に根本的な悩みがあったそうです。詳しく聞くのは避けましたが、妻との不仲や、子育ての苦労などが慢性的に悩みのタネになっていたとのこと。

 そのストレスを抱えつつ、仕事を続けている中で、いつの間にか心のバランスが崩れてしまったのです。

 家庭生活に悩みがあり、家でゆっくりと休養できない中で仕事をするのは非常に大変です。更に、仕事に対する向上心のある友人は、職場では悩みなど誰にも打ち明けず、周りに負けないようにがむしゃらに仕事に打ち込んでいたそうです。

 悩みを抱え、本音は「休みたい」「誰かに話を聞いてほしい」という中で、それでも「仕事を頑張らなきゃ」という気持ちで、板挟みになり続けた結果、心が破綻してしまったと友人は言います。

 

 

2.気付いた時には遅かった。幻覚と幻聴に悩まされる日々

 そうして少しずつ心を擦り減らしていった友人は、気付いた頃には既に「うつ病」の症状が始まっていたと振り返ります。

 具体的には、仕事中に聞こえるはずのない子供の泣き声が聞こえるところから始まって、その後自分の子供が職場にいるという幻覚が見えたそうです。

 恐らく、幻覚と幻聴は自分の悩みの種類によって様々なものを錯覚します。友人の場合、家での子供の泣き声がノイローゼ気味になっていたところ、それが職場でも聞こえるようになってしまったようです。

 「これは幻覚、幻聴だ。本当はここに存在しないものだ」という理解が出来ていた友人は、まだ症状としては軽い方だったはずです。それでも、仕事に徐々に手がつかなくなり、同僚との会話も上手く出来ず、周りが様子がおかしいことに気付き、病院へ行った結果「うつ病」と診断されたそうです。

 何故そうなる前に病院へ行ったり、休んだりできなかったのか?それは友人の「自分にはうつ病なんて無縁のものだ」と思いたい気持ちと、何より「仕事は頑張らないといけない。周りに負けたくない」という、働く人間としての義務でもあり使命でもある部分への向上心が、友人の「つらい」という気持ちを押さえつけていたからだと言います。

 

3.唯一の心の柱である仕事を奪われてから「うつ病」の本当の恐ろしさが始まった

 「うつ病」と診断された友人は、そのまま療養休暇に入りました。この頃には、私にも全くLINEなどの連絡をくれなくなり、私が友人の異変を人づてに知ったのもこの頃だったと思います。

 友人の場合、仕事をしている時間だけが心の支えになっていたそうです。恐らく普通は仕事の中に悩みのタネがあり、家庭生活が心の支えになっている人が多いはず。友人は全く逆のパターンでした。

 何にしろ、「心の支え」が無くなると、それからは「うつ病」にどんどん心を蝕まれていくそうです。ずっと家にいて、何も出来ない。何もする気にならない。だけど、このままじゃいけないという気持ちだけはある。非常にもどかしい気持ちで約1ヶ月間、家のソファでじっと座っているだけの生活が続いたそうです。

 

4.うつ病が原因で「自殺」する人は、無意識で死ぬための行動をする

 結論から言うと、友人も一度睡眠薬過量摂取による自殺未遂をしたそうです。恐ろしいのは、「死んでしまいたい」と思っているうちは行動しないでいたのに、いつからかそんな気持ちも消えた頃、無意識のうちにタンスの中の掃除をしたり、要らない服を捨てたりという身辺整理をして、そのあと無意識のまま、睡眠薬を大量に飲んで意識を失ったそうです。

 友人は、「本当に自殺する人は、死のうという自覚もなく、いつの間にか死んでいる」と言います。うつ病が重症化すると、「死ぬ」ということすらも頭から抜け落ちてしまうことも、うつ病の恐ろしさです。

 たまたま友人の母親が近くにおり、すぐに救急車を呼んで助かったのが幸いしました。

 目が覚めた友人は、睡眠薬を大量に飲んだこともほとんど覚えていなかったそうです。

 

 

うつ病からは完全には抜け出せない。薬に頼る生活

 今では友人は見事に回復し、仕事にも復職し、私とも笑顔で会ってくれるようになりました。上記の自殺未遂から目が覚めて、一度死んだ」という事実が逆に気持ちを楽にしてくれたそうです。生きていることを幸せに感じ、もう一度やってみようというポジティブな気持ちが少しずつ芽生えてきたのだと友人は言います。

 しかし、恐らく完全にうつ病を乗り越えることはできないとも言いました。今は、薬を飲んでいれば心が落ち着いていますが、もし薬を絶ったらどうなるか分からないという不安が常にあるそうです。

 「うつ病」という病気は脳の病気です。誰にでもなり得るという点では、どんな病気よりも恐ろしいと言えます。また、一度うつ病になってしまうと、どうしても完全には戻ってこれないことが多いです。それでも今元気に生きている友人は本当にすごい。心の強さが彼に笑顔を取り戻してくれたのだと思います。

 

 

うつ病」にならないためには「逃げる」ことを許容することだ

 うつ病は「その人のメンタルの弱さが原因」だという人がいますが、必ずしもそうではありません。もともと心が強く、我慢できる人だからこそ、うつ病になるケースもあるはずです。

 友人は、決して心が弱い人間ではありません。誰にでも優しく、弱音を吐かず、そして何より毎日面白いことを笑って話すような人でも、「我慢強さ」が災いしてうつ病になってしまったことから、それは断言できます。

 「うつ病」にならないための唯一の方法は結局のところ、「逃げる」ことを許容することだと感じます。

 人それぞれ生活の中で悩みやストレスがあります。でも、守るべきものや世間体があるために、「逃げる」ことができず「我慢」して皆が生きています。

 そうして積み重なったストレスが、「うつ病」のトリガーになることを理解して、そうなる前にそのストレスから「逃げる」ことが大切です。

 人は死んだら終わりです。逆に言えば、生きているだけで、どんな生き方でも最悪ではない。このように考えられれば、「逃げる」自分のことも許せるかもしれません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。