株で大金を稼いだ人の話
皆さん、お世話になっております。
「ド田舎の小さな診療所は、診察というより世間話をしに来るお年寄りで溢れかえってる」
今日もよろしくお願いします!
元手60万から株で12億稼いだ人の話
東京に住む知人から聞いた話で、すごく印象に残ったので記事にします。
どちらかと言うと暗い話です。
12億も稼いだなんてすごい!
株ってやっぱり夢があるー!
私もそう思いましたが、話を聞くと、失ったものも大きいなと感じました。
それについて簡単に書きたいと思います。
その人は、人とのコミュニケーションがあまり得意ではなく、定職に就かず、アルバイトで長い間生活していたそうです。
でもこのままではいけないと感じ、
アルバイトで貯めた60万円を元手に、何かの形で成功することを夢見たのです。
その手段が、株式投資でした。
時間は充分にあったその人は、一生懸命勉強して、一日のうち寝る時間を除いてひたすらパソコンに向かい続けたそうです。
私は投資には疎いので、詳しいことは分かりませんが、
血の滲むような努力をしたのでしょう。
そうでなければ投資の世界で稼ぐのは難しいはずですよね。
わずか3年で、元手60万が12億にまで膨れ上がったそうです。
これだけ聞くと、なんて素晴らしいんだと思いますね。
それだけお金があれば一生生活に困らないし、毎日贅沢できる!
好きな服を着て、好きな車に乗って、好きなものを食べられる!!
話を聞いた知人も、
「人生大成功したな!うらやましい!」
とその人に言ったそうです。
しかしその人は、
「俺は今、全く幸せじゃない」
「アルバイト生活をしていた時の方がまだマシだ」
と言ったそうです。
その人は、人生のほとんどを株式チャートを眺める時間に占められ、
趣味もなく、他にやりたいこともなく、ただ資産を増やし続ける生活を続けていました。
お金が何千万単位で増えたとしても、それが喜びだと思えなくなったそうです。
唯一、喜びを感じるのは、
自分が買った株価が上昇した時。
自分が、これから伸びると期待して株を買った企業が成功したのを知った時。
自分の予想が当たった時。
これだけだと言ったそうです。
お金がいくらあっても、使うところもないし、何に使っていいか分からない、とまで言ったそうです。
「ライフワークバランス」
という言葉があるように、
人生、お金を稼ぐことだけを生きがいにするのは難しいのだと感じました。
たしかに、お金は多く持っているに越したことはないでしょう。
しかし、自分が幸せだと思える時間、楽しいと感じる時間も、同じくらい人生には必要ですよね。
そしてそれは、お金があるからといって必ずしも満たされるものではないはずです。
そのバランスを崩してまで、お金を稼ぐ必要は、果たしてあるのか?
そのあたりをすごく考えさせられました。
株で12億稼いだその人を、羨ましいと思う方も多くいると思います。
でも、皆さんの方が本当の意味での
「幸せ」な生活を送れているのではないか?
こう考えるのも大切なことですね。
なので皆、「楽して大金を稼ぐ」ことに敏感で、それを夢見てしまうのだと思います。
でも、楽して稼ぐことはやはりできませんね。
山ほど資産を持っている社長も、
ネットビジネスで大成功した起業家も、
皆、何かを犠牲にしてお金を稼いでいるのでしょう。
自分の時間だったり、
家族との時間だったり、
極論で言えば、休みの日にゆっくり昼寝ができることも、「何か」幸せの形だと言えますね。
その「何か」を、私たち庶民は犠牲にすることなく、当たり前に手にしているのかも知れませんね。
お金がないことが、決して不幸せではないと思うようにしたいですね!
お金持ちにはない幸せを、貧乏人の我々は持っている。
そう考えれば、今も、これからも、
楽しく過ごせそうです!